インターネットが私たちの生活に欠かせないモノとなっている現在、企業の出稿する広告もマスコミ四媒体に限らず、インターネット上に露出するWeb広告の広告出稿が年々伸びています。
Web広告というと、リスティング広告やディスプレイ広告をすぐにイメージできますが、その他にもタイプの違うWeb広告があります。
今回は、Web広告の運用をお考えの企業様のために、基本の7種類のWeb広告について、それぞれの特徴について解説します。
Web広告とは
Web広告とは、WebサイトやSNS、メールなどを媒体として展開する広告のことです。(デジタル広告と呼ばれることもあります。)
インターネット上でのSEOやWebマーケティング手法を考えるうえで、今やWeb広告の存在を無視することはできません。現在(20021年度)のWeb広告の市場規模をWeb(インターネット)広告媒体費で見ると、2兆1,571億円となっています(2021年日本の広告費より電通調べ)。
2017年の1兆2,206億円をはるかに超え、着実に売上が伸びていることからもWeb広告は、今後かなりの勢いで広まるであろうと考えられます。
Web広告のメリット
Web広告は、広告の種類ごとに様々な特徴とメリットが存在するため、Webマーケティングを展開する上で、それぞれの特徴を上手に活用して広告出稿することをおすすめします。
それでは、Web広告全般に共通する特徴とメリットを3点ご紹介します。
低予算からでも始められる!
Web広告は、従来のテレビやラジオ、新聞や雑誌などのマス広告と比較して低予算で広告出稿することが出来ます。
また、Web広告は、ユーザーによって広告がクリックされてから費用が発生する課金方式【クリック課金制=PPC(Pay Per Click)】のシステムが導入されています。
そのため、あらかじめクリックされた合計の金額の上限や、出稿単価を設定しておくことで、広告出稿の費用が少額からでも始められます。
その他、広告が1,000回表示されるごとに課金される方式【インプレッション課金=CPM(Cost Per Mille)】もあります。
短期間でデータを取得し、細かいターゲティングが可能!
Web広告は、広告の表示回数や、申込者数や購入者数、検索したキーワード、個人情報など、ユーザーの様々なデータを集めることができることが大きなメリットです。
そうしたデータは、届けたいユーザーをターゲティングすることに活用できるため、より高い広告効果を生むことが可能となります。
効果測定がしやすい
Web広告は、広告の閲覧数やクリック数、商品やサービスが購入された回数などのデータを広告の管理画面で確認することが可能です。
そのため、広告効果を素早く確認することができ、短時間でPDCAを回すことが可能となります。
Web広告の種類
Web広告は、いくつかに分類されているため、今回は代表的な7種類のWeb広告についてご紹介します。
リスティング広告
リスティング広告とは、GoogleやYahooなどの検索エンジンで検索するときのキーワードに連動させて、検索ページの最上部に表示される広告で、「検索連動型広告」とも呼ばれます。リスティング広告は、ユーザー自ら検索しているキーワードに対して広告を表示することができるため 、Webマーケティングにおいて重要な役割を担う広告でありWeb広告の中心的存在です。
・リスティング広告の強み
クリック課金制により、広告単価の設定を広告主が自らできることから、少ない予算からでも広告出稿を始められます。また、検索されたワードで、ユーザーが求めている商品やサービスの広告が表示されるため、購入意欲の高いユーザーに絞り込んだアプローチとなるため、効率的な広告展開を少ない広告費用で行うことができます。
・このような方におすすめ
リスティング広告は最低出稿額が決まっていないため 、予算に応じて広告主が自由に出稿計画を設定できることから、低予算でWeb広告を始めたい方におすすめです。
ディスプレイ広告
ディスプレイ広告とは、画像や動画がテキスト広告とセットでバナー表示されることが多いため、バナー広告とも呼ばれます。
リスティング広告と違い、画像や動画を表示できることから、商品やサービスの魅力を具体的にユーザーに伝えられます。
・ディスプレイ広告の強み
ディスプレイ広告は、その手法により視覚的にアピールするため、ユーザーの目を惹きやすく、またユーザーの興味や関心を掘り起こす戦略を活かすことができます。
つまり、クリエイティブな演出を施した広告により、潜在層の購入意欲を駆り立てることも可能となり、衝動買いに走らせる効果を生むことも可能です。
・このような方におすすめ
ネット広告を主体に広告展開をする企業にとって、ターゲットに限らず潜在ユーザーに広くアプローチをしたいという思いはあると思います。
より多くの方に商品やサービスをアピールして、購入へ導きたい方に特におすすめです。
リターゲティング広告
リターゲティング広告とは、過去に一度サイトを訪れたユーザーに対し、再度表示させる広告のことです。
ユーザーがさまざまなサイトを見ているときに、見覚えのある商品やサービスの広告が表示されます。
ユーザーが、サイトで商品を閲覧しても購入せずにサイトを離れることもあり得るため、別のサイトに広告を掲載することで、改めて購買を促すことができます。
・リターゲティング広告の強み
リターゲティング広告では、商品購入を迷っているユーザーに対して、また、一度商品を閲覧してから期間が空いてしまい、商品自体を忘れてしまったユーザー対して、アプローチするという強みがあります。 一度広告で見た商品が、別のサイトを閲覧中に広告が表示されることで、改めて興味を持ち、商品購入の確率が上がります。
ただし、昨今の個人情報保護の背景からCookieの規制が強化されているため、今までと同じパフォーマンスを出すことが今後難しくなるかもしれません。
・このような方におすすめ
自社の商品やサービスに興味を持っている可能性の高いユーザーをターゲットにして、再度アプローチを仕掛けたいという方におすすめです。
アフィリエイト広告
アフィリエイト広告とは、アフィリエイターが運営するブログやSNSなどに活用される広告です。広告の商品購入やサービス契約(成果)の発生のときなど、広告主が決めたコンバージョンに応じて、広告主から報酬が支払われるため「成果報酬型広告」とも呼ばれます。
広告の出稿は、ASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダー)と呼ばれる企業が広告出稿の代理店機能を果たしています。ASPでは、ポイントサイトや比較サイト、口コミブログ、SNSなど、さまざまなアフィリエイトサイトをネットワークしています。
・アフィリエイト広告の強み
広告費用に応じて、さまざまなアフィリエイトサイトに掲載も可能ですので、多くの潜在ユーザーに認知してもらいやすいです。
また、初期設定費用や月額の基本プラン費用はかかるものの、報酬費用が発生するのはコンバージョンが発生した時の支払いとなるため、他のWeb広告と比較しても費用対効果が高いといえます。
・このような方におすすめ
広告をクリックしても、ユーザーが商品やサービスを購入しない限り、広告費用は発生しません。ユーザーが購入した時点で費用が発生するため、 低予算で広告の成果を上げたいと考える方におすすめです。
ネイティブ広告
ネイティブ広告とはディスプレイ広告の一種で、サイトのコンテンツと似たような自然な形式で掲載する広告のことです。
たとえば、アスリートをテーマにしたコラム記事中に、ユーザーが欲する情報と広告を織り込んでいくのですが、その文中にスポーツグッズの紹介、プロテインやサプリ系の広告 がさりげなく織り込まれているといった構成です。
また、ネイティブ広告はステルスマーケティング(広告と謳っていない広告)と違い、きちんと読み手に分かるように、記事情報に「PR」「ad」「広告」と記載する必要があります。
・ネイティブ広告の強み
サイトコンテンツ風に情報が上手に構成されているため、 ユーザーは広告特有の煩わしさを感じることなく自然と商品情報を把握できます。
また、広告主は掲載メディアを選択できるため、商品やサービスに興味を持ってほしいと思うターゲット層にアプローチすることも可能です。
・このような方におすすめ
ネイティブ広告は、コンテンツ(広告)の出来具合で効果が生まれます。そのため、自社の商品やサービスの良さをアピールして、潜在層のユーザーにも納得してもらい購入につなげたいという方におすすめです。
SNS広告
SNS広告とは、Twitter、Facebook、Instagram、LINE、TikTokなどのSNSに表示させる広告です。SNSはカウント登録時に、さまざまな個人情報の登録が求められることから、かなり精度の高いタ-ゲティングに広告を配信可能な広告です。
・SNS広告の強み
FacebookやInstagramは、eコマース機能の強化を行なっており、LINEはLINEクーポンの活用でデジタル販促の利用できる機能などを保有しています。また、広告フォーマットが多様であることも強みで、動画や静止画、ユーザーとのコミュニケーション強化、位置情報を利用した販促効果をアップさせることにも活用できます。
・このような方におすすめ
広告を見るまで商品やサービスに興味や関心がなかった潜在層のユーザーにもアプローチを行えるため 、自社の商品やサービスの購入ターゲット層を広げたい方におすすめです。
動画型広告
動画広告は、その特性として視覚と聴覚から情報を伝えられることで、ユーザーの印象に残りやすく、拡散効果とクリック率の増加を狙える広告です。
動画型広告には、いくつかの種類がありますが、YouTubeなどの動画投稿サイトメディアが中心となっています。広告は、動画を再生する際の前後や動画途中に表示されるのが基本です。
・動画型広告の強み
Twitterの動画広告には、通常のツイートと同様に「いいね」やリツイート、コメントが可能で、広告へのツイートから情報が拡散された場合には、広告出稿費用以上の成果をあげられる可能性もあります。
YouTubeでは、Googleのデータを利用してユーザーが望む広告表示することが可能ですので、絞り込んだ層への適切な広告効果を狙えます。
・このような方におすすめ
動画広告は、テキスト情報の広告よりも情報量も多く、説得力があります。動画を通して、商品やサービスを映像と音声で印象に残るように伝えたい方におすすめです。
まとめ
IT技術の進化はWeb広告の進化にも繋がり、今後もテクノロジーの進化によるWeb広告がさまざま登場してくるでしょう。
Web広告には、商品やサービスをターゲットのニーズに合わせて、さまざまな広告手法を使い分けすることができ、それぞれに効果測定などの分析情報が活用しやすい広告です。つまり、効率よく広告効果を得るためには、広告出稿時に最適な手法を選んでいく必要があると言えます。
ターゲットとする最適なユーザーに最適な広告展開を行い、自社の商品やサービスの認知拡大や購入促進を行うために、Web広告のプロの手を借りて出稿計画を練ることをおすすめします。
弊社では、リスティング広告、ディスプレイ広告(Facebook広告/Instagram広告)など、運用型広告で「費用対効果の高い」運用支援をしております ので、Web広告をご検討中の際には是非、ご相談をお願いいたします。