検索連動型広告の文字数まとめ&広告文が途中で切れる場合の対処法

検索連動型広告を出稿する際には、自社の商品・サービスの魅力を盛り込んだ広告文を作成する必要があります。

また、文字数が上限に収まっていたとしても、実際の表示では広告文がすべて表示されず、途中で切れてしまうことがあります。

この記事では、検索連動型広告の文字数に関するルールを一覧にまとめるとともに、広告文がすべて表示されない場合の対処法を解説します。

Google広告の各部名称

広告の文字数に関する具体的な解説をする前に、まずは広告を構成する各要素について説明します。

Googleの検索連動型広告は、主に以下3つの要素で構成されています。

  1. 広告見出し
  2. 説明文
  3. パス

以下の図は、実際に広告が表示される際の各要素の配置イメージを示したものです。

1.広告見出し

検索連動型広告の中で、最も目立つ部分です。

広告を表示する際にユーザーが使用しているデバイスによって、どのような見出しが表示されるかは異なる場合があります。

2.説明文

商品やサービスの詳細を伝える、広告の本文です。

ユーザーに期待する行動を促すフレーズを含めると効果的です。

3.パス

表示URLの末尾に追加できるテキストです。

ユーザーに向けて、広告をクリックした先のページ内容を知らせる役目があります。

パスのテキストは実際のページURL と正確に一致させる必要はありません。

半角英数字だけでなく、ひらがなや漢字も使用可能です。

【補足】広告表示オプション

なお実際の広告では「広告表示オプション」という機能を使って、広告見出しや説明文と別に、追加情報を記載することも多いです。

広告表示オプションを使うと、より多くの情報をユーザーに伝えることができ、広告への反応を高める効果が期待できます。

また、広告の表示面積が大きくなることにより、ユーザーの目に留まりやすくなるという副次的な効果もあります。

Google広告で使用できる文字数

Google広告で使用できる文字数を一覧でまとめます。

広告文を作成する際の参考資料としてご活用ください。

なお半角は1文字、全角は2文字とカウントされます。

レスポンシブ検索広告の場合

レスポンシブ検索広告とは、複数用意した広告見出しと説明文をGoogleが自動的に組み合わせて、最も効果的なテキストで広告を表示してくれる仕組みのことです。

見出しと説明文の表示順や組み合わせが自動的に調整されるため、どのような組み合わせで表示されても違和感がないように作成する必要があります。

項目 項目 最大文字数(半角)
広告見出し 30文字
説明文 90文字
パス 15文字

なお、従来Google広告では「拡張テキスト広告」という仕組みが使用されてきましたが、2022年7月からは「レスポンシブ広告」に機能が統合されました。

以下のページに、詳しい情報が記載されています。

Google 検索で適切なメッセージをより簡単に表示できるようにする – Google 広告 ヘルプ

広告表示オプションの場合

Googleの広告表示オプションには、以下の5つがあります。

  • サイトリンク表示オプション
  • コールアウト表示オプション
  • 構造化スニペット表示オプション
  • 価格表示オプション
  • プロモーション表示オプション

●サイトリンク表示オプション

メインの広告リンク先ページ以外に、サイト内の別ページへのリンクを表示できる機能です。

項目 最大文字数(半角)
サイトリンクテキスト 25 文字
説明文1 35文字
説明文2 35文字

●コールアウト表示オプション

広告文では訴求しきれなかった内容について、補足のテキストを表示できる機能です。

項目 最大文字数(半角)
コールアウト 25文字

●構造化スニペット表示オプション

サービス・コース・ブランドなどの見出しに合致した情報を表示できる機能です。

項目 最大文字数(半角)
25文字

●価格表示オプション

複数のメニューがある商品・サービスについて、それぞれの価格を表示できる機能です。

項目 最大文字数(半角)
ヘッダー 25文字
説明文 25文字

●プロモーション表示オプション

商品・サービスの割引情報などを表示できる機能です。

項目 最大文字数(半角)
アイテム 20文字

ここまで、Googleの検索連動型広告について、各要素の説明および文字数を解説しました。

続いて、Yahoo!の検索連動型広告についても解説します。

Yahoo!広告の各部名称

Yahoo!広告の場合も、基本的なイメージはGoogle広告と同じです。

ただし、各要素の名称が若干異なります。

  1. タイトル
  2. 説明文
  3. ディレクトリ

以下、各要素が表示される位置と、それぞれの文字数について解説します。

1.タイトル

Google広告では「広告見出し」と呼ばれている要素です。

広告を表示する際にユーザーが使用しているデバイスによって、どのようなタイトルが表示されるかは異なる場合があります。

2.説明文

商品やサービスの詳細を伝える、広告の本文です。

ユーザーに期待する行動を促すフレーズを含めると効果的です。

3.ディレクトリ

Google広告では「パス」と呼ばれている要素です。

表示URLの末尾に追加できるテキストで、ユーザーに向けて、広告をクリックした先のページ内容を知らせる役目があります。

ディレクトリのテキストは実際のページURL と正確に一致させる必要はありません。

半角英数字だけでなく、ひらがなや漢字も使用可能です。

【補足】広告表示オプション

Google広告と同様、Yahoo!広告にも「広告表示オプション」という機能があります。

使用目的や効果は、Google広告における広告表示オプションとほぼ同じです。

Yahoo!広告で使用できる文字数

Google広告とは異なり、半角であっても、カナ(漢字・平仮名・カタカナ)は2文字とカウントされます。

1文字としてカウントされるのは半角の英数記号のみです。

レスポンシブ検索広告の場合

Google広告のレスポンシブ検索広告と同様の仕組みで、複数のタイトルや説明文を設定しておくと、自動的に最適な組み合わせで広告が表示されます。

項目 最大文字数(半角)
タイトル1 30文字
タイトル2 30文字
タイトル3(任意) 30文字
説明文1 90文字
説明文2(任意) 90文字
表示URL(ディレクトリ1) 15文字
表示URL(ディレクトリ2) 15文字

なお、従来Yahoo!広告では「拡大検索広告」という仕組みが使用されてきましたが、2022年9月からは「レスポンシブ広告」に機能が統合されます。

以下のページに、詳しい情報が記載されています。

【検索広告】レスポンシブ検索広告の機能追加と拡大テキスト広告およびデータ自動挿入リストの入稿終了について – Yahoo!広告

広告表示オプションの場合

Yahoo!広告における広告表示オプションには、以下の3つがあります。

  • クイックリンクオプション
  • テキスト補足オプション
  • カテゴリ補足オプション

●クイックリンクオプション

Google広告における「サイトリンク表示オプション」と同様の機能です。

メインの広告リンク先ページ以外に、サイト内の別ページへのリンクを表示できます。

項目 最大文字数(半角)
クイックリンクテキスト 25文字
クイックリンク説明文1 35文字
クイックリンク説明文2 35文字

●テキスト補足オプション

Google広告における「コールアウト表示オプション」と同様の機能です。

広告文では訴求しきれなかった内容について、補足のテキストを表示できます。

項目 最大文字数(半角)
補足用テキスト 25文字

●カテゴリ補足オプション

商品・サービスのカテゴリーやキーワードを表示できる機能です。

商品・サービスと関連性の高い語句を掲載することで、ユーザーの関心を惹きつける効果が期待できます。

項目 最大文字数(半角)
補足用内容 25文字

ここまで、Yahoo!広告における検索連動型広告の文字数制限について解説しました。

しかし、文字数が規定範囲内に収まっていても、すべてのテキストが表示されるわけではありません。

ルールに従ってテキストを設定しているにもかかわらず、思うように広告が表示されない原因は何なのでしょうか。

次の章では、広告文が途中で切れてしまう原因と、その対処法を解説します。

広告に設定した文章が途中で切れてしまう理由と対処法

規定の文字数を遵守していても、実際に表示された広告を見てみると、見出し2(タイトル2)以降は途中で表示が切れてしまうことがほとんどです。

この現象が起こるのは、広告出稿者側が設定したテキストをすべて広告に掲載してしまうと、検索結果画面上の情報量があまりにも多くなってしまい、ユーザーの利便性を損ねる恐れがあるからだと考えられます。

ユーザーの利用しているデバイスや広告の表示されるシーズンなど、さまざまな要素が関係しており一概には言えませんが、概ね以下の方針で情報を記載しておくことをおすすめします。

  • 極めて重要度が高い情報は、広告見出し1(タイトル1)に記載する
  • 重要度の高い情報は、広告見出し2(タイトル2)最初の10文字までに記載する
  • 補足的な情報は、広告見出し3(タイトル3)に記載する

広告見出し1(タイトル1)は、ほぼ確実に全文表示されます。よって、ユーザーに必ず伝えたい、極めて重要度の高い情報を記載するのに適しています。

広告見出し2(タイトル2)は、ユーザーの使用デバイスによって、表示されやすい文字数が変わります。スマホの場合は全文表示されるケースがほとんどですが、パソコンの場合には、広告見出し2(タイトル2)の11文字目以降は省略されてしまうケースが多く見られます。

よって、とくにPCユーザーへの訴求をおこないたい場合、ユーザーに伝えたい重要な情報は、広告見出し2(タイトル2)の10文字目までに記載するようにしてください。

広告見出し3(タイトル3)は、めったに表示されることがありません。よって、補足的な情報を記載するにとどめておくことを推奨します。

まとめ

広告の文字数規定に則ってテキストを設定していても、実際に表示される広告は、設定した文字をすべて反映してくれるわけではありません。

つまり、文字数を意識するのは前提として、「どの情報をユーザーに届ければ、より高い成果が出るのか」を意識して広告文を設定する必要があるのだといえます。

弊社デジタルチェンジは、ユーザーの検索ニーズから逆算した広告設定によって、成果の挙がる広告運用を得意としています。

広告の設定に不安があるという場合や、どのような広告を出せばよいのかわからないといった悩みがある場合は、ぜひお気軽にお問い合わせください。